日産自動車が1万人を超える規模の人員削減を計画していると報道されました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000160355.html
日産自動車については以下の記事で企業分析しました。
企業分析 7201 日産自動車 第120期
企業分析の記事内でも触れましたが、損益計算書を見ると、利益率の低さが目立ちます。またキャッシュフロー計算書から、「投資活動によるキャッシュフロー」が大きなマイナスとなっており、それを補うように長期借入金の取得が出ています。
企業分析の記事内でも記載した通り、僕としては現状の財務状況に不安を感じています。
その原因として考えられるのが、売上原価に含まれる研究開発費や販管費に含まれる人件費だと考えられ、今回の日産自動車の対応は、その部分の改善を目的としているのではないかと考えています。
ただし、人件費の削減は単純に支出を減らすだけではなく、大切な売上高や将来の価値創造に繋げる試みを縮小させることも意味しています。
今後、これらのバランスをどのように修復していくのか。継続して経営方針や財務諸表の推移を確認しながら、動向を見ていきたいと考えています。