官製相場というワードを見聞きする機会が増えたので少し調べてみました。
官製相場とはどのような相場?
官製相場とは、政府が主導して作り上げる相場のことを言うようです。
本来であれば相場というのは、企業の業績や将来展望などによってその株価が上下することで作られるもののはずです。
ところが管制相場では政府が介入することで株価や債券価格を変動させます。
相場への介入方法
では、政府はどのようにして相場に介入するのでしょうか。
鍵を握るのが日本銀行(日銀)です。
日銀がどんどんとお金を作り、そのお金で日本国債や株(ETF)を購入しています。
2013年1月の金融政策決定会合の際に日銀は2%のインフレ率達成を目標に掲げました。
その目標は今も達成には至っておらず、日銀は「インフレ率が安定的に2%をオーバーシュートする(行き過ぎる)までマネタリーベースを拡大する」と宣言して国債とETFを買い進めています。
その結果、日銀の国債保有額は446兆円にもなってきているようです。さらに株式市場においては、上場企業の4社に1社で日銀が大株主になっているほど影響力を持ってきているようです。
つまり日本は大量の借金を抱えていると同時に、日本株式相場は日本銀行が自ら作ったお金で支えている状況が色濃くなってきている。ということになります。
官製相場はいつまで続き、どうなるのか?
今の日本は、毎年借金が増え続けている状況です。
また株式市場に関しても、日銀がETFを通して市場に投入したお金の総額が非常に大きくなってきていることが分かっています。
このことから、株価は不必要に引き上げられた状態なのではないかと思っています。
株価がいつ、どのように動くのかということは誰にも分かりませんが、歪められた状況はいつか是正されていくだろうと考えています。