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企業分析 6999 KOA 第91期

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保有銘柄や気になる銘柄を中心に有価証券報告書の内容を確認して気になった点などをまとめます。

2019年6月20日、KOA(6999)の第91期の有価証券報告書が提出されました。

※記事に記載している数字について、特に記載がない限りは全て[百万円]です。

 

前期以前から継続して分析している企業です。

企業分析 6999 KOA 第90期

 

財務分析

売上高、売上原価、粗利益率、純利益、売上高純利益率

  88期 89期 90期 91期
売上高 45,462 45,600 52,515 55,895
売上原価 32,140 31,492 34,879 37,894
粗利益率 29% 31% 34% 32%
純利益 2,005 2,569 4,380 1,022
売上高純利益率 4.4% 5.6% 8.3% 1.8%

88期から90期までをみたとき目を引くのが売上高純利益率の伸びです。88期の4.4%から90期には8.3%へ伸びています。この伸びは凄いと思いました。

 

ところが今期、1.8%まで落ち込みました。これは大きな下落です。

 

この理由について損益計算書を確認すると、特別損失として「起訴和解金」が、4806[百万円]計上されています。

 

今期、KOAは「リニア抵抗器」取引に関して米国反トラスト法違反があったと主張する提訴に対し和解を選択しました。この和解金が計上されたことにより、純利益が圧迫されたということのようです。

 

重要な部品を製造している以上、このような提訴の危険性は常に付きまとうということなのかもしれません。いざ、そのような事態が発生したときにどのように対処するのか、また、備えがあるのかというところが重要なのだと思います。

 

今回のKOAは和解を選択したことで、早期問題解決を図ると同時に減益という結果を出したということになります。

 

自己資本比率、自己資本利益率(ROE)

  88期 89期 90期 91期
自己資本比率 80% 79% 78% 77%
ROE 3.6% 4.6% 7.4% 1.7%

自己資本比率は若干下がり気味ではありますが、依然として高い水準を保っており、財務状況としては良好といえると思います。

純利益が大きく低下していることに伴い、ROEも当然下がっています。

 

今期だけの水準を見るととても投資するような状況にないと思います。

 

まとめ

91期のKOAは減益となりました。その原因は提訴事例に対する和解金負担が大きかったようです。

 

僕の印象としては、この減益は一時的なものだととらえています。今後、自動運転やIoT関連の成長によりセンサが大量に必要になることが予想されます。

 

そんな中、KOAが提供している抵抗器も需要が伸びてくるのではないかと思います。また前期(90期)までの純利益の伸びを考えると、もう少し将来的なところが期待できるのではないかと考えています。

 

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