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企業分析 3402 東レ 第138期

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保有銘柄や気になる銘柄を中心に有価証券報告書の内容を確認して気になった点などをまとめます。

 

東レ(3402)の第138期の有価証券報告書が提出されました。

 

※記事に記載している数字について、特に記載がない限りは全て[百万円]です。

財務分析

売上高、売上原価、粗利益、売上高純利益

  134期 135期 136期 137期 138期
売上高 2,010,734 2,104,430 2,026,470 2,204,858 2,388,848
売上原価 1,611,469 1,662,556 1,596,472 1,748,017 1,935,486
粗利益 20% 21% 21% 21% 19%
純利益 74,732 97,182 105,943 103,180 87,788
売上高純利益 3.7% 4.6% 5.2% 4.7% 3.7%

売上高に対する売上原価が高く、粗利益率が高くありません。そのため、必然的に売上高に対する純利益率も低い水準にとどまっています。

 

魅力的な水準とはいえないと思っています。

 

自己資本比率、自己資本利益率(ROE)

  134期 135期 136期 137期 138期
自己資本比率 41.8% 41.5% 42.6% 42.1% 40.6%
ROE 7.7% 9.3% 10.1% 9.1% 7.1%

自己資本比率は40%~42%の範囲にあり、大きな変化をしていません。そこまで心配する水準ではないと考えていますが、136期から138期にかけて水準が下がっているため、今後の変化を気にしておくべきだと感じています。

 

さらに気にすべきはROEだと思います。ふり幅も大きく、こちらも136期から138期にかけて水準を下げています。こちらも今後の水準の変化を注視しておくべきだと考えています。

 

現金同等物、売掛金、流動負債

  134期 135期 136期 137期 138期
現金及び預金 116,193 120,168 143,111 141,101 168,507
受取手形及び売掛金 405,330 402,220 426,122 489,549 531,058
流動負債 600,853 571,348 669,976 676,526 696,493

貸借対照表の流動資産をみたとき、現金及び預金に対する受取手形及び売掛金の額が非常に大きいことが分かります。

 

さらに流動負債と比較してみたとき、流動負債に比べて現金及び預金の額が小さいです。

 

現金同等物の総額が、1年以内に支払うべき金額を下回っている状況には不安を感じてしまいます。

 

まとめ

東レは繊維、機能化成品、炭素繊維複合材量、環境・エンジニアリング、ライフサイエンスを事業として展開する化学企業で、大企業です。

 

財務諸表を見ると全体的な金額の規模は大きいのですが、儲ける力、そして負債に対する支払い能力という部分で、個人的には少し不安を感じます。

 

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