「慣れ」というものは人が持つ強力な能力の一つで、この「慣れ」とどう付き合うかによって家計の状況、さらには投資の成績に大きな差が生まれます。
今回はその考え方について、具体例を交えて紹介します。
日常に溢れる「慣れ」
僕たちは日常生活を送る上で、たくさんの「慣れ」に囲まれています。
起床時間、通勤、住居、気候などなど、最初は新鮮だったことがいつの間にか当たり前になっていったことで溢れています。
人間が持つ「慣れ」ですが、家計コントロールおよび資産形成において良い影響と悪い影響どちらの側面も持っています。
そして、良い影響の方が出るように意識的に行動することで、資産形成のスピードをあげてくれます。
「慣れ」という能力
例を1つあげようと思います。
サラリーマンの方が朝の出勤前にコンビニでコーヒーやお茶、水などのドリンクを購入している場面をよく見かけます。
そのドリンク、本当に毎朝購入する必要があるのでしょうか?
毎朝購入することに「慣れて」しまっていないでしょうか?
毎朝ドリンクを購入する代わりに、家で作ったコーヒーやお茶を水筒に入れて持って行くということを試してみてはどうでしょうか?
当然、家で作って持って行くのは手間ですし、家で用意したものよりもコンビニで購入したものの方が美味しいのは当たり前です。
ただ試しに2週間程度、家で作ることを「試して」みてはどうでしょう。
2週間試してみても、「用意する手間が大変。」または「コンビニで家で作ったドリンクはおいしくない。」と感じるのであれば元の状態に戻せばよいのです。
ただ、僕もそうだったのですが、2週間やってみると家でドリンクを用意すること、また家で用意したドリンクの味に「慣れ」てしまう方もいるはずです。
ここで「慣れ」ることができた場合は資産形成のスピードが加速します。
毎日のドリンク代が浮くことになり、これをそのまま資産形成の原資に充てることができます。
慣れの変換
この例では2つの「慣れ」が登場しました。
1つ目:コンビニでドリンクを購入することに「慣れ」てしまっていたこと。
2つ目:ドリンクを家で作ることに「慣れ」たこと。
ここでは1つ目の「慣れ」を2つ目の「慣れ」に変換しました。
これを僕は「慣れの変換」 と言っています。
「慣れ」を最大限活用する!
今回は本当に小さな例を紹介しました。正直に言って、今回の例を実践しただけでは資産形成のスピードアップも微々たるものかもしれません。
ただ、「慣れ」てしまっているからこそ、意識しなければ気づくことができないと思いますが、日常にはたくさんの「慣れ」が潜んでいるはずです。
ちりも積もれば山となります。
ここで紹介したように、意識して日常の「慣れ」を見つけ出し、それを資産形成に繋がる別の「慣れ」に変えることで、資産形成の速度が加速していきます。
[…] 「慣れ」を最大限に利用する! […]
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