経済状況

ファルコホールディングス 総合研究所の火災における会社対応まとめ

投稿日:2019年5月3日 更新日:

ファルコホールディングス(以下、ファルコHD)が基幹事業としている臨床検査事業。その中核を担う施設である総合研究所で火災が発生しました。

 

今回はこの事故に対する会社対応の流れについて、会社が提出した報告書をもとに追っていきます。

 

火災発生~鎮火~状況説明

2019年2月3日(日)、ファルコHDの総合研究所で火災が発生しました。

情報配信開始

ファルコHDは火災発生同日より、この事故に対する情報を自社ホームページのIRニュースにて配信しています。

状況説明

2月3日(日)、4日(月)、6日(水)と火災の状況についての報告書をアップしています。

順次、明らかになった情報を追記しており、6月(水)の報告書で状況の詳細を確認できます。

発生日時・経緯

2月3日(日) 午前8時30分頃 出荷

2月3日(日) 午前11時50分頃 鎮火

発生場所

株式会社ファルコバイオシステムズ総合研究所

出火元は同施設2階微生物検査エリア

人的被害

なし

対応体制

  • 総合研究所以外の研究所(東海中央研究所、岡山研究所)へ実施先を変更
  • 他社検査センター様にご協力を依頼
  • 予想以上の処理能力の喪失

業績への影響

調査中

 

検査体制の立て直し

火災に関する状況報告の後、2月14日(木)から4月5日(金)にかけて検査体制の立て直し状況に関する報告がありました。

2月14日(木)の報告

受託停止している検査について、主要な検査項目においては、2月中を目途に、火災前と比較して項目数で約6割の受注再開の目処が立ったとの報告。(一部のエリアを除く)

2月26日(火)の報告

2月中を目途に火災発生後受託中止した項目の約8割の検体受注再開を行う目処をたてているとの報告。(一部のエリアを除く)

3月11日(月)の報告

4月1日よりほぼ全ての項目を受託再開する目処がたったとの報告。

2020年1月には、ほぼ従前の検体処理能力に回復する見込み。

4月5日(金)の報告

4月1日(月)よりほぼ全ての項目を受託再開との報告

 

人事異動及び取り締まり報酬減額

今回の事故を受け、人事に関しての異動が発表されています。

 

また、役員報酬に関しても減額が発表されています。

・代表取締役基本報酬の30%減額

・その他の社内取締役基本報酬の20%の減額

 

まとめ

今回の事故を受けた一連の会社対応をみていて、個人的には非常に迅速な対応をしていたという印象を受けました。

 

検体検査自体を処理するための対応体制構築にむけて他施設や他社検査センターとの調整対応、約2ヵ月で事故前の検体処理能力まで戻せていること。

 

迅速に行動した結果ではないかと思います。

 

報告にも記載されていますが、相当期間業績が低迷する見込みと報告内にも記載がありますが、しばらくは業績の低迷から株価も低迷すると見込まれます。

 

2020年1月には事故前の検体処理能力まで戻せる見込みということもあり、頑張ってほしいです。

 

私としては注意深く状況を見ながらも株は保持、さらに買い増ししたうえで、ファルコHDの応援を続けようと考えています。

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