資産運用において、「資産をどうやって増やすか」ということを考えることはもちろん大切ですが、それと同時に「資産をどうやって使っていくか」ということを考えておくことも大切だと思います。
今回の記事では資産の使い方を考えておくことが大事だと考える理由と、実際の使い方のついて具体的な方法を提案します。
資産運用に終わりはないが命は終わりがくるという事実
資産運用において、資産をいかに増やしていくかを考えることはとても重要です。この点は資産運用をしている全ての人に共通することだと思います。しかし資産を増やすことと併せて、資産をどのように使っていくかを考えていくことも大切だと考えています。
その理由は、資産運用を続けている僕たちの命が有限だからです。最初から子供たちや社会へ渡すことだけを目的に資産運用をしてきたという人を除いて、ほとんどの人は自らが豊かになるために資産運用を続けていると思います。そして最後、残った資産を子供や社会へ引き継いで最期を迎えられたらと考えているのではないでしょうか。
それなのに、せっかく築いてきた資産に全く手を付けないまま寿命を迎えてしまうのは避けたいところだと思います。有限な期間の中では、「いかに資産を取り崩して使っていくか」を考えておく必要があると思います。
配当金の振り分けすることで資産を増やしつつ使っていく
命が有限なのは誰でも分かっている事実ですが、実際に命が尽きる時期は分かりません。このため、資産を使っていくといっても今はまだまだ増やす時期なのか、そろそろ使っていく時期に差し掛かっているのか分かりません。
ここで僕から提案したい資産を使う方法は、「資産増加分の一部を使う」という方法です。
具体的には年に1回、保有株式からの配当金総額を計算し、そのうちの一部を現金化して使うという方法です。そして残りの配当金は再投資に回します。これによって資産を増やすことと使うことを両方実行できます。
用途は贅沢なものや固定費削減など配当金の増減を許容できるもの
この方法を実践するうえで注意しておきたいことがあります。それは、配当金として受け取れる金額を完璧に予測することはできないという点です。配当金は企業業績を受けて出るものなので、業績が良かったなどの理由から増配することもあれば、業績悪化などの要因で減配や無配となる可能性もあります。
このように配当金から現金化する金額は年によって変動する可能性があるため、生活費などの固定的な支出とは相性が悪いです。
おすすめとしては贅沢な用途です。例えば外食やレジャーなどの資金への充当です。年によっての増減を調整しやすいはずです。または、住宅ローンの繰り上げ返済で固定費を減らしたり、必要時期まで長期間とれる子供の大学費の積み立てなどもおすすめです。
大切なことは、配当金から現金化できる金額が減ったとしても困らなかったり、調整できる用途に限定することです。
増やしながら豊かに生活する
資産運用は長期間続きます。まずは資産を増やすことが重要ですが、どのように使っていくかを考えることも大事だと思います。
今回は配当金の一部を現金化する方法を紹介しましたが、投資信託を保有している方であれば、投資信託総額に対して一定割合を現金化する方法でもよいと思います。
今回上げた資産の使い方はあくまで一例です。資産運用によって生活を豊かにするためには、資産を増やすことを目指しながらも資産の使い方も決めておく必要があると思います。